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「ひまわり」を観る

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映画界の至宝ソフィアローレン主演の「ひまわり」を観た。

スクリーン史に残る不朽の名作ゆえ若かりし頃この純愛物語に胸をときめかした方も多かったかと思う。

上映館はコロナ下とあって、入館時の検温やアルコール消毒はもちろん、館内でもソーシャルデイスタンスがきっちりとまもられ、300人ぐらいの収容人員を擁する劇場で、わずか10人足らずの観客、鑑賞環境としてはこの上ない気の配りようである。

話題のリメイク版で、美しいひまわりの群生する第二次大戦下のソ連ウクライナ地方の田園風景と、出征した最愛の夫マルチェロマストロヤンニを墓地公園やサッカースタジアム等を巡り巡ってさがしもとめる、ソフィアローレンの美しい姿がそこにはあった。

すでに凍土の下に埋もれて戦死したとの報でこの世にはいないかもと半ばあきらめかけていた夫であるが、運命のいたずらで、ロシア田舎町に住む美しい娘に救出され結婚はおろか子供(娘)までなしている。衝撃のあまり、自ら命を絶つまで落ち込んだ妻ソフィアローレンは失意のまま故郷のイタリアに帰る。

当初記憶喪失にさいなまれていた夫も、探し求めてきた愛妻の姿を一目見て幸せな新婚時代を思い起こし、彼女を求めて生まれ故郷に追憶の旅に出かけるが、そこでようやく巡り合った彼女もやはり再婚して男の子が生まれており、二人の運命の糸はつながらず、悲しい別れが待ち受ける。

監督はイタリア映画全盛期の巨匠ヴイットリオ・デ・シーカで、「終着駅」(1953年)や「昨日・今日・明日」(1963年)、「悲しみの青春」(1970年)などの不朽の名作を数多残しており、全編に流れるヘンリー・マッシーニのあの哀愁のメロデイーとともに心が揺さぶられる。

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