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「鋼のメンタル」を読む

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このところ、「永遠のゼロ」や「海賊と呼ばれた男」などで話題作を世に出し、一方で「カエルの楽園」や「大放言」などではとかく物議をかもしている、元放送作家の百田尚樹の「鋼のレンタル」を面白く読んだ。

「他人の目が気になって仕方がない」「悪口を言われると落ち込む」「人前では上がってしまう」・・・こんな悩みを抱えている人は少なくない。

作者は「でも大丈夫ですよ」「考え方ひとつで精神の強さは鍛えられる」「マスコミやネットで激しいバッシングを受けてもへこたれない」と、時に売れない放送作家時代を振り返りながら、時に有力紙やSNSのバッシングに遭遇した自らの実体験を紹介しながら、読者にサラリと説く。

このような鋼のメンタルはどのように形成してきたのか?

打たれ強さの鍛え方は?

挫折との付き合い方は?

心を立て直すには?

いくつかの問いかけをしつつ、

「ともかく有言実行を心掛けてみよう」

「お世辞は決して悪くない。誉め言葉を上手に使えるようにしよう」

「配偶者には決して理想を求めてはいけない。親子は一世、夫婦は二世という言葉が好き」

「百年後の世界から自分を見よう。舌禍でマスコミバッシングのさなかにあった橋本徹と対談した際に木星から地球を見ると僕の爆弾発言なんか小さい、とかわされ感心した」

などなど、示唆に富んだ実践的メンタルコントロール術や含蓄のある人生訓が次々と展開される。

氏にしては珍しい人生論の好著である。

何かと悩み多きこのご時世、広く一読をおすすめしたい。

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