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情報学者落合陽一の警告書二冊

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このところ最も注目している若手学者に「落合陽一君」がいる。

有名なあの落合信彦氏の子息であるが、このことはあまり知られていない。

彼が立て続けに日本への警告書ともいえる二冊の本を出した。

メデイアアーテイストといわれているが、筑波大の学長補佐で「学際情報学者」である。

彼の研究論文はその分野の最難関国際会議であるACMSIGGRPHやACM UIST,CHIなどに採択されているとのことである。

一つは昨年4月に書いた堀江貴文君との共著「10年後の仕事図鑑」であり、今一つは今年1月に出したばかりの「日本進化論」である。

何れもまさしく情報学の立場から、これからの日本について、数字を駆使しながら予測したもので、単なる学術書とは違い、どちらかと言えば「警告書」ともいえるものである。

前者では「希望の未来か、絶望か、決めるのは今だ」として、「新たに始まる世界で、君はどう生きるか」と問いかける。後者では、若手政治家の小泉進次郎君が対談の形で加わっており、「世界とは逆のトレンドに入る日本、人口減少社会は史上稀なるチャンスだ」とし、

ここでは「ポリテック(ポリテイックとテクノロジーの合成語)」という概念がしきりに登場する。

以下この二冊の本の概要を、主要目次を並べてご紹介したい。

「10年後の仕事図鑑」

・激動の時代を生きるあなたへ・・・・・「普通」が「普通」でなくなる時代AIに仕事を奪われても何ら問題はない

・すべてが逆転するこれからの生き方・・会社の未来、理想形は労働者=経営者会社員の未来、「無給でも働く」新しい会社員の形「保育士問題」にみる、みんなが幸せになる生き方くら寿司の半人力・半機械がこれからの最適解

・なくなる仕事・・・・・管理職、秘書、営業職、エンジニア、弁護士、会計士、教員、公務員、医師、銀行員、ドライバー、書店、テレビ、翻訳

・生まれる仕事・・・・・個人経営の店、職人、ドローン、ショービジネス、テレプレゼンスロボット、予防医療、宇宙開発、感情のシェア、観光業、AIを操る、音声認識技術

・お金の未来・・・・・・もう、現金はいらない、お金を貯めずに、信用を貯めろ

・日本の幸福と社会・・・学校はいらない、超高齢化社会も機械化で乗り越えられる、インターネットがたった20年で世界を変えた

・ピュアな情熱に導かれた自分の人生を生きよ・・波を待つな波を起こせ、「ワークアズライフ時代を生き抜く戦略、自分の頭で思考する癖のつけ方

「日本進化論」

・テクノロジーと日本の課題を探る・・「限界費用ゼロ」化へ、今必要なテクノロジーと社会のパラダイムシフト

・働くことへの価値観を変えよう・・終身雇用・年功序列は半世紀ほどの歴史、インフラ縮小社会が働き方を変える

・超高齢化社会をテクノロジーで解決する・・自動運転、ドライバー監視技術、コンパクトシテイ

・孤立化した子育てから脱却する・・・コミュニテイーで子育て、高齢者が勤労者を支え

これからの「子育てコミュニテイ」

・今の教育は生きていくために大切なことを教えているか・・日本の教育に「多様性」を、国内大学のライバルはオンライン、美学に基づいた価値を追求する人材を生み出す

・本当に日本の財源は足りないのか・・高齢化でもGDPが増えているデンマークに学べ、テクノロジーにより社会保障費を抑える

・人生100年時代のスポーツの役割とは・・健康のための運動から「Well ―being」へ、なぜ運動習慣が必要か

何れも、かなりの図表や数字を用いての解説となっており、なるべくわかりやすく説明しようと心掛けている(前者の方が包括的で、後者は具体的テーマに沿ったものが多い)。

かなり刺激的な内容であるが、その示唆するところ、その方向性にはうなずけるところも少なくない。

これからの若者と話し合う(場合によっては説教する)ときの参考として一読をおすすめしたい。

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