
折からの台風の影響で隅田川の花火大会は順延になり、地元の新浦安花火大会は中止とな
ったとある週末、風雨の中を都心の映画館まで足を運び、映画通の間では話題のオスカー
女優エマストーン主演のスポーツコメデイ映画「Battle of the Sexes」(ドキュメンタリ
ー)を観た。
何しろあの「ラ・ラ・ランド」でアカデミー主演女優賞を受賞したばかりのまさしく旬の
エマストーンがテニス界の女王キング役を演ずるとあって、大荒れの天気の中をかなりの
観客が足を運んでいた。
1960年代、世界の女子テニス界に君臨した「キング夫人」については、ご存知の方も少な
くないのでは?
このテニス界の女王は、賞金額が当時男子の8分の1という法外な格差に異議を唱え、「世
界テニス協会」から脱退して仲間と「女子テニス協会」を設立、さらに元世界チャンピオ
ンのボビー・グ-ス(史上初の年間グランドスラム達成)に史上初の「男女対抗戦」をけ
しかけ、嫌がる相手を説き伏せ直接対決にまでこぎつけるという実話である。
1973年に行われたこの試合は世界中の話題になり、衛星TV中継での視聴率は前代未聞の
高さでその後の女性の地位向上に多大の影響を与えたといわれている。
勝敗の結果は、映画を観ていないファンへのマナーも考え、マル秘とさせていただく。
私生活でのキング夫人はなかなか思いやりのあるイケメン男性と結婚するが、一方で優し
い美容師とのレスビアンの関係が断ち切れず、結局は離婚する。ただ、元夫への思いやり
は長く続き、再婚相手と間にできた子供のゴッドマザー(名付け親)になる。
29歳と55歳の元トッププレイヤー同士の実戦でのラリーの応酬は、スピードはともかく往
年のテクニックを随所に見せなかなか見ごたえがあり、中高年のテニスファンにもおすす
めである。