社長ブログ

出来事

かき氷

投稿日:

猛暑続きのため、今回はひんやりとする「かき氷」でしばし。

東京駅近くのビル街地下においしいかき氷屋があった。

しばらくぶりに足を運んだところ閉店していた。

わかりにくい場所にあり客も少なかったので心配していたが、この猛暑が始まる前にあえなくダウンしていたのは惜しまれる。

店づくりは上品ではあったが、地味で目につきにくく、PR不足は否めなかった。優秀な学者が優れた仲間たちと立ち上げたベンチャー企業が、マーケッテイング不足からビジネスが軌道に乗らず惜しまれつつ消えていったケースがいくつかあるが、どこか似ているよう思う。

「かき氷」の語源は東京方言の「ぶっかきごおり」に由来、削り取った氷に水飴やコンデンスミルク、シロップなどがかけられるが、好みにより宇治抹茶やイチゴ水、レモン水などが用いられることも多い。

関西では甲子園名物の「かちわり」があるが、これは氷を砕いただけでシロップ類は使われない。

ちょっとしゃれて「フラッペ」(仏語)という言い方もされるが、厳密にはクラッシュドアイスにリキュール(酒類)が混ざったのが「フラッペ」のようである。

日本版「かき氷」の歴史は古く、平安時代清少納言の「枕草子」の「あてなるもの」(上品なもの)の段に「削り氷にあまづら(甘葛)を入れて新しきかなまり(金椀)に入れたる・・・」のくだりがあるが、すでにこのころから高貴なみやびとはこの絶妙な味を嗜んでいたとみられる。

聞きかじりの「かき氷」由来を紹介したところで、最後に著名な俳人である辻桃子編の俳句歳時記から「かき氷」にちなんだ句をふたつ。

潮風や ブリキの匙の かき氷  (岡とも子)

宇治金時 みどりの水と なりにけり  (辻桃子)

-出来事

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

親友I君の死

1年余り前、学生時代から最も親しかったI君が肺がんで亡くなった。 タバコが手放せなく、一度禁煙に挑戦したが、ニコチン煙の誘惑には勝てず、晩年はヘビースモーカーどころかチェーンスモーカーも顔負けなくらい …

200回を迎える「京都葵の会」

先日、長年の友人である小林勝輔君から久しぶりに電話がかかってきた。 用件は「このほど例の京都葵の会が200回を迎えるということで、記念誌を出すことになった。 いろんな方に寄稿していただいており、ぜひ貴 …

短い秋と衣替え

猛暑に見舞われたこの夏、残暑も厳しかった。 さわやかな秋が待ち遠しかった。鈴虫やコオロギの鳴き声も聞きたかった。 ススキの穂を眺めながら、川べりのジョギングはしばし楽しんだ。 しかし、この楽しみも長続 …

越中ふんどしのI君

彼は真っ黒に日焼けした体で、同じ水泳部の部室に入ってきた。 「君は結構いいタイムだが、熊高(クマタカ)でも泳いじょったの?」 「ほうじゃが、熊本高校一年先輩の下村さんがバタフライで、自分は背泳をやっち …

ミステリアスな自然界

 長く続いた昭和が終わり、平成がスターとして間もない頃、北海道の東端に位置する釧路の地に日銀の支店長として赴任した。明治期には最果ての地として位置づけられ、札幌から 釧路新聞の一記者として着任してきた …