
近年、あまり見向きするところが少なかったNHK放映の大相撲のTV番組だったが、このところコロナ騒動もありテレビ番組の中でもとりわけ熱心に見るようになったのがこの大相撲中継である。時間帯も、幕内取組の山場は午後4時から6時ころで、散歩を終え夕食前あたりで、ワイフとのチャンネル争いもなくちょうどいい。
このほど千秋楽を終えた秋場所は、両横綱、2大関が休場とあって、「盛り上がりに欠けるのでは?」と当初心配したが、意外にも一人大関として文字通り「孤軍奮闘」した貴景勝が優勝決定戦までもつれつつも、巨漢の照ノ富士を得意の押し相撲で一蹴、小結時代の優勝から久しぶりに賜杯を手にし、小さな目から涙がこぼれるのをこらえながら優勝インタビューを受けた。
これまで、朝青龍、白鳳などモンゴル勢の横綱が続き、国技であるはずの大相撲人気に陰りが見えたが、来場所連続優勝すれば「貴景勝横綱」の誕生も見え、大相撲人気復活に期待をかける相撲ファンも少なくないように思う。このほかに、大関陣には朝乃山や正代もおり、彼らが怪我から戻ってくると、日本勢同士の綱とり合戦も加わり、大相撲人気の復活には好材料となろう。
また、白鳳や鶴竜といった両横綱がいずれも35歳と峠を越しつつあるのに対し、朝乃山、正代がともに26歳と28歳、貴景勝に至ってはまだ24歳という若さで、世代交代の意味でもこれからの活躍が注目される。
さらに、貴景勝はかって小生も住んだことのあるゆかりの地で、今も生涯の親友が住んでいる兵庫県の芦屋市出身というのもファン冥利に尽きる。
彼は場所前に元大関の故北天祐の次女で年上(28歳)のモデル嬢との婚約発表でもマスコミをにぎわせたところであり、最近あまり華やかな話題のなかった大相撲界に優勝の栄誉とともに彩を添えたところである。年下の貴景勝が、優勝インタビューを受けた際に、はにかみながら「一緒に頑張っていこうねと陰に陽に励ましてくれたことが大きな支えになった」ととつとつと語っているところにも好感が持てる。