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墓終いと「分骨」あれこれ

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そろそろ冬に入ろうかとする、とある日のこと、雪深い故郷鳥取の田舎の菩提寺(浄土真宗)ご住職から電話がかかってきた。

用件は「最近この村を離れて都会に出る人が増え、無縁仏が増えてきたので、この数年「合葬墓」を立ててはどうかと考えてきた。檀家の親しい方たちに相談したところ、ご理解もいただけた。お宅も長く故郷をはなれておられ、時折お彼岸やお盆にお帰りになることがあるが、なかなかご縁も薄くなってきた。ところが、お宅の墓が私の古い先祖墓と隣接しており、今回の「合葬墓」構想とちょうどぶつかるので、ご理解がいただければ「墓終い」にご協力していただけないだろうか?」

こんな趣旨のご相談であった。

早速ワイフや子供たちと相談したところ、「基本的にはご協力にやぶさかではないが、子供たちからからは故郷と全く離れてしまうようで、寂しいとの声が伝わってきた。いいお考えがあればうれしいですが・・?」とお答えした。

ご住職にこの考えをご相談したところ、「それでは合葬墓の周辺に空地もあるので、そちらに古いご先祖さんのお墓を移し、今のご家族とご縁の深いご両親や祖父母さんのお墓と分骨されてはいかがでしょうか?」との提案があった。私ども住職の墓も、古い先祖墓はお宅に隣接しているが、最近亡くなった父や祖父母の墓は分骨して別のところに埋葬しており、そのような対応は可能です」とのことであり、この「分骨案」の沿うこととした。

この方向で、現住の市営公園墓地に「分骨案」をお願いしたところ、「新しい遺骨があればともかく、分骨ということでは市営墓地では対応できない。民営の納骨堂さんにご相談されてはいかがか?」とのことであった。

早速、民営の納骨堂を探したところ、最近はこのような墓じまいのケースが増えてきたこともあってか、「宗派は不問。分骨による遺骨の埋葬も歓迎」との回答をいただき、数年前に設立された「納骨堂」に内覧の上、分骨することとした。この納骨堂は真言宗のお寺さんであるが、運営は大手の仏壇屋さんがやっておられ、大都市近郊ではこうした形の「納骨堂」が結構増えてきているとのことであった。

一方、菩提寺の親しい石材屋さんに、古い墓の撤去をお願いし、これから移葬後の工事をお願いしているところだが、あいにくの雪のシーズンもあり、工事完工は春先になりそうである。

故郷には、遠縁ながら親類縁者が今も何人か住んでおられ、小学校時代の友人も菩提寺の檀家総代を務めているので、上記のいきさつを説明したところ、「故郷への想いを大切にしていただき、ありがたい。お盆や彼岸にはお墓のメンテの手伝いはさせていただくが、コロナ騒動も収まりご都合がつけば時々お顔を見せていただけると嬉しい」との温かい言葉をいただき、「感謝、感謝」の今日この頃である。南無阿弥陀仏。

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