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米大統領選

投稿日:2020年12月7日

世界最列強国で同盟国でもあるアメリカの大統領選挙が大荒れに荒れている。

現職の共和党トランプと挑戦者民主党のバイデンががっぷり組んで空前絶後ともいえる激しい選挙戦を展開した。そもそもアメリカの大統領選は一年間かけて行われるので、選挙年の今年は3月の予備選スーパーチューズデー(第2火曜)から11月の本選挙、さらには就任の翌年初まで「お祭り騒ぎのようになる」のは今回だけではないが、特に今回は両候補のキャラクターも加わり、「かってない大騒ぎ」となった。

そもそも、現職のトランプが「不動産王がまさしく旋風を巻き起こすかのように」政界に登場し、劣勢とみられていたヒラリークリントンを破っての大統領就任なのだから、この4年間のアメリカは何かと世界を揺るがした。そこへ、このコロナ騒動が加わり、アメリカが最大の感染国となったため、騒ぎは地球規模での広がりとなった。最後には、マスクを軽視したトランプ候補そのものがコロナの病魔に侵されながら、選挙活動を精力的に展開したため米国民の関心は半端なく広がった。

今のところの表面的な選挙結果では、アメリカの主要メデイアがバイデンの勝利を報道、バイデン陣営はトランプ側の敗北宣言を待つことなく早々と勝利宣言を行い、一方でトランプ陣営は「訴訟も辞さない」と意気込んでおり、最高裁も巻き込んでの訴訟合戦に波及する恐れもなしとはせず、混迷の度を増している。

新大統領がどうなるか、まだ不透明な要因があるため、以下では「果たして新大統領はどうなるか?」「日本にどちらがプラス要因が多いか?」という二点に絞り、独断と偏見も交えつつ、論点を整理してみたい。ともかく、そもそも専門分野でもなく、情報量もかぎられているため、的はずれなところもあろうかとおもう。ご寛恕願いたい。

① 新大統領にはバイデンが就任するかどうか?

米大統領選では、これまでも、「ゴア、ブッシュの戦い」でも同様の訴訟合戦まで巻き込んだ混乱があった。バイデンの「勝利宣言」により、米主要マスコミはもちろん、海外主要国トップからも「祝賀メッセージ」が贈られつつある。トランプも最近は「ゴルフに興じる」とか、「2024年の次期大統領選に再出馬する」とするなど、一見矛を収めつつあるように思える。時間の経過とともに、新政権枢要メンバーの発表やトランプのホワイトハウス退去等に伴い米国民の世論もバイデン政権誕生の流れで固まり、年明け頃には係争混乱も収まる方向に向かうのではないか。

② 我が国にとりどちらがプラスか?

ここでは、米政権の「共和党政権と民主党政権」という切り口で整理してみることとしたい。

共和党・・・トランプ、ブッシュ息子、ブッシュ父
民主党・・・バイデン、オバマ、クリントン

マスコミ受けがいいのは、概して民主党(リベラル系)。いっぽう、保守系の共和党はマスコミ受けは必ずしも良くない。日本の報道はリベラル好きで、米主要マスコミからの入手報道が多いこともあってか、概して民主系が好きなようである。(保守系嫌いでもある)。

外交戦略とりわけ、中国とのスタンスではその違いが比較的明白である。中国嫌いのトランプと欧米先進国はもちろん、中国とも友好のオバマ、バイデンが典例。ただ、一部ではあるが、これまでの民主党、特にオバマ政権下副大統領であったバイデンの言動には、概して中国許容の発言がみられ、「とりわけ一帯一路戦略濃厚の習政権には要警戒」との見方が我が国はもちろん周辺国の間でも少なくない。

このところ、日本の政権与党そのものは、米国のほか、台湾、ベトナムやインドネシアさらには豪州との友好関係構築に意を砕きつつあるように見えるが、この戦術は必ずしも悪くはない。外交には表面だけでは測れないところがあるので楽観は禁物であるが、少なくとも、マスコミ報道も含めて、盟友米国新政権の動静には十分なウオッチが求められるところであろう。

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