
今年は梅雨明けが早く、7月下中には猛暑に見舞われ、埼玉県熊谷市では7月23日なんと
歴代最高の41,1度を記録したという。
9月上旬ころまで全国的に例年より高温が続き、秋の気温も平年を上回るとの見通しである。
心なしかアブラゼミの寿命も短く、早朝散歩ではお腹を上向けにしたあえない姿を見かけ
ることが多いように思う。
果たして、ヒグラシやツクツクボウシの声がいつものように「カナカナ」とした済んだ響き
を伝えてくれるだろうか?
草むらからはコオロギの甲高い音色が聴こえるだろうか?
赤とんぼが飛び交い、ススキの穂がたなびく秋は訪れるのだろうか?
そんな心配までしてしまう今年の残暑である。
ところで、この夏がなぜこんなに暑いか?
専門家の間では、「チベット高気圧と太平洋高気圧のダブル高気圧説」が多く、
さらには「偏西風が例年より北寄りのため」との解説がなされている。
少し長いスパンでとらえると、1980年代後半から地球全体の温暖化が進んでおり、
その一つは「温室効果ガス」によるものであり、今一つは「自然変動(数年~数十年スパン)」
によるもので、特に北半球のほうが気温上昇が大きく、北半球中緯度に位置する日本はその影響
を受けやすい、とされている。
台風の多さも、やはりこうした気象条件との深い関連があるようだ。
ともかく、こうした自然現象には不可抗力もあり特効薬はなかなか見当たらないが、
それぞれができる範囲で「平素からの有事への備え」や「環境への気配り」を忘れないことであろう。
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる
こんな秋が待ち遠しい。