
コロナ騒動で、行きつけのシネコン「イクスペアリ」が閉館とあって、とんと映画鑑賞が遠のいていたが、デイズニーの開園に先立ち、併設の「イクスペアリ」も上映再開、早速足をんだ。
あまりぱっとしない作品が多いのでは、と半ば暇つぶしといった気持ちで「ストーリー・オブ・マイライフわたしの若草物語」のチケットを購入して、雨の中ワイフともども出かけた。ランチタイムとあって、イクスペアリ内のソバ屋さんで軽いランチを済ませた後、ソーシャルデイスタンスが完備された館内はざっとみて500ぐらいの客席にパラパラと10数人、「がらんとした」印象であった。
この作品は、原作者オルコット著「若草物語」の忘れられない4姉妹に、限りないノスタルジーを抱き続けたグレタ・ガーウイグの監督・脚本映画で、エマ・ワトソンやメリル・ストリープといった大物オスカー女優たちが作品にこの上ないきらめきをもたらせている。
時代は南北戦争終結後間もない19世紀中ごろのアメリカ・マサチューセッツ州、中産階級のマーチ家の美しく個性豊かな4姉妹の次女ジョーは情熱家で自分を曲げられないため、周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々を送っている。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才があると信じるが,メグが望むのは幸せな結婚だ。また、心優しい3女ベスをわが子のように溺愛するが、突如病魔に襲われる。ジョーと喧嘩の絶えない4女エイミーは絵筆の才能を発揮、ジョーへのプロポーズを断られた隣家のイケメンボーイフレンドローリーと花の都パリで恋を成就する。共に夢を追い輝かしい少女時代を過ごした4人、大人になるにつれ向き合う現実は時に厳しく、時に美しくそれぞれの物語を紡ぎだしていく。
最愛の妹ノアとの永遠の別れ、ひたむきな気性のため、幼馴染からの再三の告白にも心をほどけないもどかしさにさいなまれるジョーだが、NY時代に交流のあった、若き学徒フレデリックとの再会で心のぬれる結末が待ち受け、美しい次女のハッピーエンドに安堵の胸をなでおろす。