
戦後しばらくは、日本のプロ野球は、ジィアンツの川上、長嶋、王など相次ぐスタープレイヤーの活躍もあり、スポーツ界を挙げて隆盛を極めていたが、それでも本場アメリカからすると草創期は「まるで大学生と中学生」と全く相手にならなかった。
ところが、時代は変わり野球からサッカーへと子供たちの人気は大きく変貌してきたが、日本のプロ野球界ではこの数年とてつもない現象がみられる。このところの大谷翔平選手の登場で「球聖ベーブルースの二刀流」を軽々としのぐスーパースター出現と本場でもやんやの喝采である。メジャーリーガー羨望のMVPに毎年のように輝くとともに、移籍した強力球団ドジャーズではプロスポーツ界史上最多の破格契約金を獲得(全小学校へのグローブ寄付など社会還元姿勢もいい)するなど、戦後70年の日本プロ野球界の変貌に驚く。
そんな中、長く気を許してきた水原通訳の「窃盗・詐欺」事件に巻き込まれ、記者会見で事情をきちんと説明、目下当局の捜査と係争へ向けて弁護士対応が進んでいるが、日本にとどまらず世界中の野球ファンから「少し遅れ心配したが、ようやく快音が聞かれ、新妻同様一安心」との声しきりである。
また、つい最近に至り、大谷の高校時代のホームラン記録をはるかにしのぐ怪物佐々木麟太郎という高校生が突如現れ、彼は日本のプロ野球ドラフト会議には目もくれず、いずれMLBでの活躍を目標にして、その前に「スポーツだけでなく人間としても成長したい」との熱い思いから、世界トップクラスの名門スタンフォード大への入学を実現している(音楽や漫画・アニメ界にとどまらず、野球界でのこうした逸材の台頭に瞠目)。
しかも、この大谷、佐々木の両君は、共に岩手県の花巻東高校の卒業生だというから改めて驚く。
どうしてこのような逸材が生まれたか?
これからも登場するのか?
それとも突然変異か?
しかもなぜ共に東北の同じ高校から輩出したのか?
いくつかの疑問がわくが、恵まれた体格と本人の資質、そして優れた指導者、これ以外に確たる答えは見つからない(ただ、多くの国民に夢と希望を与えていることは間違いない)。