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「ミッドウエイ」を観る

投稿日:2020年10月12日

米映画の「ミッドウエイ」を観た。

先の大戦前半の海戦もので、日本軍が戦勝気分に包まれていたころの話ながら、米国製の映画ゆえ「戦勝国の都合のいいように描かれているのでは?」とやや二の足を踏んでいたが、最近の映画鑑賞環境の良さに惹かれ、いつものイクスペアリ・シネコンにワイフともども足を運んだ。

この海戦は第二次世界大戦の戦いの中で「歴史を左右するターニングポイントとなった死闘」として広く知られており、1942年、北太平洋のハワイ諸島北西のミッドウエイ島(環礁)で繰り広げられたもので、世界最大級の大和を含む超ド級の戦艦のほか、戦闘機、爆撃機、潜水艦が数多出動、空中、海上、海中戦そのすべてが戦場となった。

そして、そこには、等しく覚悟と誇りを持って戦った日米の男たちがいた。

何が勝敗を分けたのか?

諜報戦の行方は?

1941年の日本軍による真珠湾(パールハーバー)攻撃に端を発し、大国米国の台頭を危惧し戦争の早期終結を望む山本五十六連合艦隊司令長官の命により、アメリカ太平洋艦隊に先制攻撃を仕掛けた(これには、米側が石油包囲網を敷いて日本の参戦を誘導したとの説もあるが歴史の謎)。

わずか3日間の短期決戦ではあったが、暗号解読という難解な軍事戦略も巻き込み、戦闘シーンはもとより、頭脳戦、神経戦も色濃く、米国ならではのヒューマンヒストリー(家族愛)も取り混ぜつつ、激しい戦いは繰り広げられる。

監督は「インデペンデンス・デイ」シリーズの巨匠ローランド・エメリッヒ。

観客の度肝を抜く一大スペクタクル戦闘の第一人者が、20年に及ぶ綿密なリサーチと新たに発見された日本軍の貴重な資料を基に、両軍に敬意をささげつつ史実を丹念に再現。さらにハリウッドならではの米国防総省(ペンタゴン)の全面協力も得て、米海軍の潜水艦ボーフィンの内部やフォード島、真珠湾の基地施設、ハワイ・ヒッカム空軍基地などの撮影も特別許可された貴重な作品である。

山本五十六長官、チェスター・ミニッツ大将など実在の人物には、それぞれ豊川悦司、ウディ・ハレルソンといった豪華キャストが配され、さらにパトリック・ウィルソンや浅野忠信、国村隼などの日米のベテラン俳優陣も加わり、作品にはさらなる重みと深みが増している。

冒頭に触れた「米国作品ゆえの史実にそぐわないご都合主義の懸念?」は杞憂に終わり、「同じように国を愛し、等しく覚悟を持って戦った日米の勇気ある男たち」の真摯でひたむきな姿がそこにはあった。

あわせて、頻発する地球規模の大災害や未知のウイルスによる世界的被害など戦争にも匹敵する幾多の危機に直面する現下のわれわれに、歴史は「極限状態を生き抜く術や心の持ちようを教えてくれている」ような気がしないでもない。

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