
時は1984年、史上最年少の大統領選候補者としてコロラド州選出の上院議員ゲイリー・ハートがさっそうと登場する。
ライバルのアル・ゴアやマイケル・デユカキスらを抑え圧倒的支持を得て選挙戦がスタートして3週間、ここでメデイアも巻き込んで様々なことが起こる。
1週目・・ハートには妻のリーと娘がいるが、妻とは別居中である。
そんな折、ダラスで選挙サポーターの女性とホテルへ消えたというゴシップが流れるが、夫婦はツーショットで記者会見し疑惑はいったん解消する。
しかし、とある週末に美しく聡明な女性ドナと豪華ヨットに乗り込む姿を目撃される。
2週目・・マイアミ・ヘラルド紙に一本の電話が入る。
同紙の記者がハートの自宅を張り込み、日曜版にこの不倫相手とのスクープ写真と記事が掲載される。
この間、マスコミの好奇の目にさらされ深く傷つくドナの姿も映像に流される。
3週目・・ハートのスキャンダルは選挙運動に大きく影響していく。
彼は記者会見で多くのマスコミを相手に「アメリカの明るい未来や政策」について語るとともに、スキャンダルについても丁寧に説明を繰り返すが、女性の人権がないがしろにされたとの記者の鋭い指摘もあり、結局出馬断念に追い込まれる。
この映画について、テレビコメンテーター(日テレ番組「スッキリ」など)として日本でも大活躍のモーリー・ロバートソンは、「当時ハーバート大で学んでいた最中だった。
若者には爆発的人気があり、大いに期待していたが、老練政治家とマスコミによってたたかれ表舞台から去っていった。
その後の米大統領にはむしろスキャンダルにまみれながら策略やマスコミ対応のしたたかさで、難局を乗り切っている面々が多く、彼のような理想に燃えたリーダーが脇の甘さで失脚に追い込まれたのは惜しい」とコメントしている。
一時離婚の危機まで追い込まれたハートだが、愛妻リーとの関係は次第に修復され、82歳の今も円満な家庭生活を営んでいる。
ハート役は、「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンでゴールデングローブ主演男優賞に輝いたあのヒュー・ジャックマンであり、まさにぴったりのはまり役を見事に演じている。